コラム

なぜネットショップでは第三者認証「CLIPマーク」を取得した方が良いのか?


第三者認証制度である「CLIPマーク」は、企業や組織が個人情報を適切に管理・活用していることを示すものです。このマークを取得することによって、企業は取引先や消費者に対して、自社が個人情報の取り扱いをしっかりと行っていることをアピールし、信頼を高めてもらうことが出来るため、取得を積極的にすすめるケースが多くなっています。

個人情報を扱うといえば、インターネット上のネットショップもその一つです。当然、こういったネットショップも「CLIPマーク」の取得を進めるべきです。

今回は、その理由についてもう少し詳しく解説していきます。

「CLIPマーク」取得のメリット

まず、ネットショップに限らず企業などの組織全般に言えることとして、「CLIPマーク」を取得するとどういったメリットがあるのかということについて考えてみましょう。

  • 個人情報を適切に管理しているということを第三者機関により客観的に認証してもらえる
  • 取引先企業に個人情報の取り扱いについて信頼を高めてもらい、契約につなげる
  • 消費者に自社のイメージを高めてもらい、購買などにつなげる

こういった第三者認証による信頼性の向上やイメージアップが必要になっている背景には、近年のセキュリティインシデントの増加があります。2014年のベネッセコーポレーションによる3500件の個人情報の漏洩や、2015年の日本年金機構でのマルウェア感染による125万件の個人情報の漏えいなど、多くの個人情報の漏えい事件が発生しています。

ネットショップでの必要性

個人情報漏洩事件が続出

これは当然ですがネットショップでも同じような事例が増えています。

今年8月にはECサイト構築システム「Genesis-EC」を使って構築されたネットショップから1万件近くのクレジットカード情報の漏洩が発生する事例がありました。

また、7月には(株)日本文化センターのWebサイトに不正アクセスがあり、189件の個人情報の漏洩が発生しています。国内に限らず海外でも漏洩事件は発生しています。

今年9月に発生した米国の信用情報サービスEquifaxの情報漏洩事件では、顧客の社会保障番号、氏名、住所、免許証の番号などといった個人情報が最大で1億4300万人分も外部に漏洩した可能性があると言われています。この事例では、同時に20万人分のクレジットカードの情報や18万人分の個人を特定できる情報も流出しており、過去最大規模の個人情報の流出事例といっても過言ではないという状況です。

このようなセキュリティ事故は、とくに2015年の秋以降急激に増加しており、企業のみならず一般消費者にとっても心配の種となっているのが現状ではないでしょうか。消費者にとっては、自らの個人情報や大切な情報を信頼できない企業に預けるということは大きなリスクとなります。

したがって、一般消費者の個人情報の関する懸念を払拭するという意味でも第三者機関によって客観的かつ公平・公正な判断で「信頼できる」「安全である」と認定されることは不可欠です。

ユーザーからの信頼を失わないために

ネットショップは有名なアマゾンや楽天市場を始め、非常に多くあります。
こういった市場の状況の中で、セキュリティ事故などの大きな問題を発生させて消費者の信頼を失ってしまうことはネットショップの運営企業としては自らの事業継続にとって非常に危機的な状況になる可能性を意味します。つまり、問題が起きて「信頼できない」と判断された場合、他のネットショップにとって変わられるということです。

こういった状況では、問題が発生することを予防する意味でも第三者機関による審査を受けて、問題が発生しそうな箇所をあらかじめ見つけ出して対応しておくということも大切となってきます。

ネットショップを運営する企業としては、逆に第三者機関によって審査を受けることで問題につながる事象が発見されて、対応が必要になったとしても、大きなセキュリティ事故につながる前に対応できたのであれば、それで結果として良かったという判断になるのです。

とくにインターネット上のネットショップはアマゾンや楽天市場といった一部の大手を除けば、消費者にとってはどこを選んでも同じです。問題は「正確に商品が届くこと」と「価格が安いこと」、「安全であること」などといったことです。

そういった中で、大切なことはいかに問題を起こさず、消費者に信頼してもらうかです。

まとめ

ここまでの話を整理すると、改めてネットショップが「CLIPマーク」を取得した方が良い理由は以下のようになります。

  1. 利用者に対して、客観的な指標で安全性をアピールすること
  2. 第三者機関によって問題の有無を調べてもらい、事故につながらないよう予防に役立てること

ネットショップは、先ほども触れましたがさまざまなサイトがインターネット上に乱立している状態です。こういった中、サイトを運営する企業にとって大切なことは事故を起こさないことと消費者に対していかに信頼を勝ち取っていくかということではないでしょうか。